住宅購入を考えると、多くの人はこう考えます。
「住宅ローンはいくら借りられるんだろう?」
でも実は、もう一つの選択肢があります。
それが「現金一括で購入する」という方法です。
「そんな人いるの?」と思うかもしれませんが、
共働きでしっかり貯蓄してきたご夫婦であれば、現実的に検討ラインに乗せることが可能です。
ただし結論から言うと、
現金一括は“できるかどうか”ではなく、“やっていいかどうか”です。
「払える=安全」というよくある誤解
例えばこんなケースです。
・世帯年収:900万円
・貯蓄:3,000万円
・購入検討物件:4,000万円
親からの援助もあり、「頑張れば一括でいける」状態。
このとき多くの人はこう考えます。
「ローン組まない方が安全そう」
しかし、実はデメリットがあるのです。
現金一括のメリット3つ
まずはメリットから見ていきましょう。
①利息がかからない
住宅ローンを組めば、数百万円単位の利息を払うことになります。
これがゼロになるのは大きいです。
②手続きが早い
ローン審査が不要なので、
契約〜引き渡しまでが非常にスムーズです。
③諸費用が軽くなる
融資手数料、保証料、印紙代(ローン契約分)などが不要になります。
ここだけ見ると、正直かなり良い選択に見えます。
でも実務では、むしろ慎重に止めるケースが多いのが正直なところです。
その理由はシンプルで、現金一括は家計の柔軟性を一気に奪うからです。
現金一括のデメリット4つ
①手元資金が消える
例えば3,000万円の貯蓄をほぼ使い切った場合。
・急な出費
・収入減
・転職や休職
こういった変化に対応できなくなります。
住宅は売れば現金化できますが、必要なタイミングで、希望価格で売るのは想像以上に難しいことです。
②ライフイベントに弱い
30代共働きの場合、ほぼ確実に発生するのがこれです。
・出産
・教育費
・どちらかの働き方の変化
出ていくお金が増えるが一時的なものであっても、取り崩す資産が無いと対応することが難しくなります。
③団信が使えない
住宅ローンには団体信用生命保険があります。
万が一のとき、ローン残債がゼロになる仕組みですが、現金一括だとこれがありません。
④資産の分散ができない
一括購入すると、資産の大半が不動産になります。
・現金:ほぼゼロ
・不動産:ほぼ100%
この状態は、資産バランスとしてはかなり偏っているように思いませんか?
もし不動産が下落した場合のことを考えると、とてもリスクが高い状態です。
予算はどう決めるべきか?
現金一括の話をしてきましたが、本質はここです。
住宅購入の予算は「買い方」では決まりません。
正しい順番はこれです
▼
①今の支出を把握する
②将来の支出を入れる
③余剰資金を出す
④その範囲で購入方法を決める
つまり
・一括にするか
・ローンにするか
は結果論というわけです。
最後に
・この価格で本当に大丈夫なのか不安
・自分たちの適正な予算が分からない
・誰かに客観的に見てほしい
そう感じているなら、一度、数字で整理してみることをおすすめします。
住宅購入は、「なんとなく」で決めるには大きすぎる買い物です。
だからこそ、安心して進めるための確認は、感情ではなく数字で判断することが大切だということが伝われば幸いです。
最後まで、ご覧いただきありがとうございます。
▶▶無料相談・お問い合わせはこちら

