「普通の人」が「普通の家」を買えなくなってきた?

住宅購入前の基礎知識

「そろそろ家を買いたいよね」
「でも、なんか思ったより高くない…?」

最近、30代の共働き夫婦の方から、こんな声をよく聞きます。

・周りも買ってるし、うちもそろそろ…
・でも価格を見て、ちょっと不安になる
・このまま賃貸も不安だし、どうしたらいいか分からない

正直、この感覚はかなり自然です。

むしろ今の状況だと、「なんとなく不安を感じている人」の方が正常です。

「普通の家」のはずなのに、なぜか怖い

例えば、こんなイメージありませんか?
・4,000万〜5,000万円くらい
・駅からそこそこ近い
・新築または築浅

いわゆる「普通の家」ですよね。
ただ、実際に探してみると——

「え、こんなにするの?」
「皆どうやって買ったの?」
と感じる方がほとんどです。

実際に何が起きているのか?
この違和感、気のせいではありません。

住宅価格は確実に上がっている

ここ数年で、同じ条件でも数百万円〜1,000万円近く上がっているケースが普通にあります。
つまり、「普通の家」の価格が、すでに普通じゃないという状態です。

さらに金利も上がっている

ここが見落とされがちです。

例えば4,500万円の住宅ローンでも、
・金利1.3% → 総返済 約5,300万円
・金利2.0% → 総返済 約6,200万円
約900万円の差になります。

ただ、ここで厄介なのが、

▶月々の差はそこまで大きく見えない、ということ。

だから「なんとなくいけそう」と感じてしまうという点です。

「いけそう」が一番危ない理由

ここから少しリアルな話です。
実際のご相談でよくあるのが、
「このくらいなら大丈夫ですよね?」
という確認です。

その気持ち、すごくよく分かります。
誰かに「大丈夫」と言ってほしいんですよね。

山田さん(仮)のケース
・夫婦ともに30代前半
・世帯年収:約850万円
・購入予定:4,800万円の新築マンション

ご本人たちも「年収的にはいけますよね?」という認識でした。

実際に数字で見てみると…

ライフプランに落とし込むと、少しずつ違和感が出てきます。
・子どもが生まれる
・教育費が増えてくる
・生活費もじわじわ上がる

その結果、

▶40代後半から貯蓄が減り始める
▶50代で教育費とローンが重なる
▶老後資金がほぼ残らない
というシミュレーションになりました。

ここで大事なのは、
このご家庭が特別ではないということです。
むしろ、かなり一般的なケースです。

「早く買った方がいいのか?」という迷い

これからどんどん住宅購入費用は高くなっていく。
そうすると当然こう思います。

「これから値上がりするなら、早く買った方がいいですよね?」

この気持ちも自然です。
ただ、ここにひとつ落とし穴があります。

今後の現実的なシナリオとして、これから起こりうることを整理すると、
・金利は上がる可能性がある
・物価も上がり続けている
つまり、
毎月の支出は今より増える前提になります。

この状態で、「今は払えるから大丈夫」と考えてしまうと、後からじわじわ効いてきます。

住宅購入で一番怖いこと

それは、最初は問題なかったのに、途中で苦しくなることです。
・教育費が増えたタイミング
・収入が一時的に下がったタイミング
・想定外の支出が重なったタイミング(家電ってどうして同じ時期に壊れるんでしょうね…)
こういったときに、余裕のない設計だと一気に崩れます。

じゃあ、どうやって考えればいいのか?
結論はシンプルです。

大事なのは「買えるか」ではなく「続けられるか」で考えること。

最低限ここは見ておきたい

・今の生活費を正確に把握しているか
・教育費のピークを想定しているか
・金利が上がった場合も耐えられるか
・老後資金まで残る設計か

まとめ

今の住宅購入は、「普通に買えば大丈夫」という時代ではありません。
だからこそ、
・なんとなく不安
・このままでいいのか迷う
この感覚は、とても大事です。

最後に

・この価格で本当に大丈夫なのか不安
・自分たちの適正な予算が分からない
・誰かに客観的に見てほしい
そう感じているなら、一度、数字で整理してみることをおすすめします。

住宅購入は、「なんとなく」で決めるには大きすぎる買い物です。
だからこそ、安心して進めるための確認は、感情ではなく数字で判断することが大切だということが伝われば幸いです。

最後まで、ご覧いただきありがとうございます。

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