住宅購入を考え始めると、多くの方がまず情報収集を始めます。
「世帯年収800万円ならいくら借りられる?」
「みんな頭金はどれくらい入れている?」
「変動金利と固定金利はどっちがいい?」
InstagramやYouTube、ブログや知恵袋。
気付けば毎日のように住宅購入の情報を見ている、という方も少なくありません。
情報収集そのものは決して悪いことではありません。
ただ、住宅購入の相談を受けていると、なかなか決断できない方ほど、ある共通点があります。
それは、
「みんなはどうしてる?」
を調べ続けていることです。
みんなの正解が、自分たちの正解とは限らない
例えば、SNSでこんな投稿を見たとします。
「世帯年収800万円で5,000万円の家を購入しました!」
すると、
「同じくらいの年収だし、うちも大丈夫かな?」
と思うかもしれません。
でも実際には、そのご家庭の状況まで同じということはありません。
・子どもが何人いるのか。
・教育費をどのくらい考えているのか。
・車を所有しているのか。
・親からの援助はあるのか。
・共働きをいつまで続ける予定なのか。
同じ年収でも、家計の中身はまったく違います。
それなのに私たちは、分からない未来への不安が大きいほど、誰かの答えを参考にしたくなります。
情報が増えるほど迷ってしまう理由
住宅購入の情報を見ていると、不思議なことに正反対の意見がたくさん出てきます。
「頭金は入れた方がいい」
という人もいれば、
「頭金は入れない方がいい」
という人もいます。
「変動金利がお得」
という意見もあれば、
「固定金利の方が安心」
という意見もあります。
どちらが正しいのでしょうか。
実は、どちらも正しい可能性があります。
なぜなら、その人の家計や価値観によって正解が変わるからです。
ところが、住宅購入を検討している側は、
「結局どっちが正解なの?」
という答えを探しています。
そのため、情報を集めれば集めるほど、かえって判断できなくなってしまうのです。
本当に知りたいのは「みんな」ではなく「自分のこと」
住宅購入の相談でよく聞く言葉があります。
「一般的にはどうなんでしょうか?」
「みんなはどれくらい借りているんですか?」
もちろん気になる気持ちはよく分かります。
ただ、お話を進めていくと、多くの方が本当に知りたいことは別のところにあります。
知りたいのは、
「みんなはどうしてる?」
ではなく、
「私たちはどうしたらいい?」
なのです。
しかし、自分たちの答えはインターネットの中にはありません。
なぜなら、自分たちの未来は自分たちにしか分からないからです。
住宅予算は「今の年収」ではなく「これからの暮らし」で決まる
住宅購入で本当に考えるべきなのは、他人の借入額ではありません。
10年後も共働きを続けているのか。
子どもの教育にはどれくらいお金をかけたいのか。
車の買い替えはどう考えているのか。
転職や独立の可能性はあるのか。
老後の暮らしはどうしたいのか。
こうした未来の希望や計画を整理していくと、不思議と住宅予算の上限も見えてきます。
住宅購入は「いくら借りられるか」を考えるものではなく、「どんな暮らしをしたいか」から逆算するものだからです。
最後に
住宅購入は多数決で決めるものではありません。
他人の家計を参考にすることはできても、そのまま真似をすることはできません。
大切なのは、自分たちの家計や価値観、そしてこれからの暮らしを整理することです。
「この価格で本当に大丈夫なのか不安」
「自分たちに合った住宅予算が分からない」
「誰かに客観的に見てほしい」
そう感じているなら、一度数字で整理してみることをおすすめします。
中立の立場だからこそ、忖度なしで現状とこれからを数字で見える化できます。
住宅購入は、人生の中でも大きな選択です。
だからこそ、他人の正解ではなく、自分たちの正解を見つけていきましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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