住宅購入のお金の不安はなぜ消えない?FPが考える予算の決め方

不安・悩みを解決

住宅購入を考え始めると、多くの方が同じ悩みにぶつかります。

「この価格の家を買って本当に大丈夫なのだろうか」

「住宅ローンを払い続けられるだろうか」

「子どもの教育費や老後資金まで考えると不安になる」

特に30代の共働き夫婦の場合、住宅購入だけでなく、子育てや教育費、働き方の変化など、これから大きなお金のイベントが続きます。

だからこそ大切なのは、「いくら借りられるか」ではなく、「安心して暮らし続けられる予算はいくらか」を考えることです。

問題は「住宅ローンを完済できるのかどうか」ではない

住宅は人生で最も大きな買い物の一つです。

数千万円という大きな金額を借りる以上、不安になるのは当たり前です。

特に多いのが「住宅ローンを完済できるのか?」というお悩みです。

しかし、本当に考えたいのは住宅ローンを完済できるかどうかだけではありません。

住宅ローンを払いながらも家族との時間を楽しみ、将来に希望を持って暮らせるかどうかです。

その考え方としてご紹介したいのが「ファイナンシャル・ウェルビーイング」という考え方です。

ファイナンシャル・ウェルビーイングとは?

ファイナンシャル・ウェルビーイングとは、お金に振り回されず、将来に安心感を持ちながら暮らせている状態を指します。

単純に資産が多い状態ではありません。

住宅購入を考える際も、この視点は非常に重要です。

安心して家を買うために必要な4つの視点

【①家計が無理なく回っていること】

まず大切なのは、毎月の収入と支出のバランスです。

住宅ローンの返済だけを見ていると、車の買い替えや住宅の修繕費、子どもの習い事などの支出を見落としてしまうことがあります。

家を買った後も無理なく家計が回る状態を作ることが、お金の安心感の土台になります。

【②余裕資金を残しておくこと】

人生には予想外の出来事が起こります。

転職や休職、病気、収入減少などは誰にでも起こり得ます。

住宅購入で貯蓄を使い切ってしまうと、こうした出来事への対応が難しくなります。

安心して暮らすためには、住宅購入後も一定の貯蓄を残しておくことが大切です。

【③人生の選択肢を失わないこと】

住宅ローンの負担が重すぎると、働き方や家族との時間に影響が出ることがあります。

本当は転職したいのにできない。

子どもとの時間を増やしたいのに残業を続けなければならない。

そんな状態では、家のために人生を我慢することになってしまいます。

住宅購入は人生を豊かにするための手段であり、目的ではないというのは大事なポイントです。

【④将来の見通しを持つこと】

お金の不安の多くは、「先が見えないこと」から生まれます。

今は問題なく返済できていても、

「教育費が増えたら?」

「定年後はどうなる?」

「住宅ローンが残っていたら?」

という不安が頭をよぎります。

逆に、将来のお金の流れが見えていると安心感は大きく変わります。

住宅購入の予算を決める際には、今の家計だけでなく、10年後、20年後まで含めて考えることが重要です。

お金の不安を生み出しやすい住宅購入の流れ

実際の相談でよく見かけるのが、

1. 住宅展示場に行く

2. 物件の見積もりをもらう

3. 住宅ローンの事前審査を受ける

4. 「借りられるなら大丈夫だろう」と考える

という流れです。

しかし、住宅ローンの審査で通る金額と、安心して返済できる金額は同じではありません。

最近は50年ローンも登場し、毎月の返済額だけを見ると高額な住宅でも手が届くように見えます。

ですが、

「何歳まで働く予定なのか」

「教育費はどのくらい必要なのか」

「老後資金は準備できるのか」

という視点が抜けたままでは、本当に適正な予算とは言えないのではないでしょうか。

住宅購入の予算は「借入額」ではなく「人生全体」で考える

住宅購入の予算を決めるときに大切なのは、住宅ローンの返済額だけを見ることではありません。

教育費や老後資金、将来の働き方まで含めて考えた上で、自分たちにとって無理のない金額を見つけることです。

家を買うことがゴールではありません。

家を買った後も、安心して暮らし続けることが本当のゴールです。

最後に

「この価格で本当に大丈夫なのだろうか」

「住宅ローンを組んだ後の生活がイメージできない」

「自分たちにとって適正な予算を知りたい」

そんな悩みを抱えている方は少なくありません。

住宅購入で大切なのは、不安を無理に消すことではなく、数字で整理して見通しを持つことです。

将来のお金の見通しを確認することで、「買える家」ではなく「安心して暮らせる家」の予算が見えてきます。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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